耳科について

耳科のイメージ写真

多くの動物病院では、耳鼻科の治療は皮膚科に含めて対応してきました。しかし、近年では薬の塗布や服薬といった皮膚科のアプローチだけでなく、耳だけに発生する病気が分かってきたり耳専用の内視鏡(オトスコープ)を使った治療が出てくるなど、「耳科」が発達してきています。当院では、耳科に精通した獣医師が担当致します。

耳科でよくある病気として、外耳炎、中耳炎、耳道内ポリープ、耳道内異物(被毛や植物などが入り込む)、耳血腫などがあります。原因は様々で、原因により治療法も全く異なるため的確な診断が非常に重要です。
症状は耳垢が多い、耳だれがひどい、臭いが強くなってきた、足でひっかく、頭/耳を振る、耳の毛が薄い、腫れてきたなど多岐に渡ります。また、犬アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの場合も、耳に症状が現れることも多くあります。

耳科に精通した獣医師が担当します

外耳炎は耳のトラブルで最も多く、ほとんどのワンちゃんが一度は経験することのある身近な病気です。同時に、適切に治療せずにいると、何度も繰り返してしまうことの多い病気でもあります。対症療法だけでなく、耳科の獣医師による根本治療が重要になります。

外耳炎が悪化した結果、鼓膜が損傷して中耳炎を起こす場合もあります。中耳に溜まった膿や汚れを一般的な耳洗浄で取り除くことは大変難しく、数ヶ月〜年単位の治療を要する例も少なくありません。さらに中耳炎から内耳炎、髄膜炎へと進行すると、命に関わる状態となります。

耳に異常を感じた場合は直ちにご来院ください。