健康診断について
犬や猫などペットの動物たちの平均寿命は、年々延びています。その一方、歳をとるスピードは人間と比べ、約4倍と言われています。加齢に伴って、様々な病気のリスクも高まります。大切な家族が長く健康であり続けるため、若く元気な頃からの定期的な健康診断をおすすめしています。
病気の中には初期に自覚症状が少ないものもあり、また動物たちは言葉が喋れないため、飼い主様が病気に気づくことが難しい場合もあります。異常に気付いた時には病気がかなり進行しているケースも多く、そうならないためにも健康診断によって病気を早期発見したり、発症リスクを事前に確認したりすることで、早期治療や予防をしていくことが重要となります。
健康診断で行われる主な検査項目
問診・身体検査
問診後にお預かりし、体重・体温・身体検査(聴診、視診、触診)・血圧測定を行います。
血液検査
肝機能、腎機能、血球計算、生化学、電解質について検査し、貧血、炎症、血液疾患などの有無を確認します。コレステロールや血糖値また肝臓や腎臓など内臓の評価を行えます。
血圧検査
血圧を測定し、その高低によって何らかの病気の有無や、今後病気を引き起こすリスクを調べます。腎疾患や心疾患、ホルモン異常で高血圧が認められるなどの場合があります。高血圧は様々な弊害があるので早期発見が必要です。
尿検査
腎臓病、糖尿病、膀胱炎、尿石症などの泌尿器系の異常を検査します。
便検査
寄生虫や原虫の有無、腸内細菌の状態、消化器系の炎症、出血などを調べます。
胸部レントゲン検査
肺、心臓、咽喉頭などの臓器の形や大きさに異常などが無いかどうか確認します。
腹部レントゲン検査
腎臓、腸管などの臓器の形や大きさに異常などが無いかどうか確認します。
腹部超音波検査
肝臓、胆嚢、副腎、腎臓、脾臓、膀胱、胃、小腸、大腸などの腹部主要臓器を評価します。
レントゲン検査ではわかりにくい部分も形態評価することができます。
心臓超音波検査
高齢の犬や猫に多い心臓病について調べます。
心電図
レントゲンや超音波の検査結果と併せ、心臓に異常がないかどうかを調べます。
甲状腺ホルモン検査
中高齢の動物に多いホルモン異常(体温調節や新陳代謝に関わる)を調べます。
健康診断の流れ
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ご予約
Web予約またはお電話にてご予約をお願いします。受診日、健診コースを決定し、食事の制限や動物が検査を嫌がる場合についてなど、注意事項などをご説明いたします。
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健康診断当日
ご予約時間までにご来院ください。当日排泄した尿・便をお預かりいたします。
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お預かり
健康診断の具体的な流れやお迎えのお時間などのご説明した後、大切にお預かりいたします。
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健康診断
選択いただきましたコースに即し、丁寧に健康診断を行います。
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お迎え
お約束のお時間にお迎えをお願いいたします。
年齢、性別、種類はそれぞれ異なり、注意すべき点や罹りやすい病気も変わってきます。
また、検査が負担になってしまう場合もあります。
そこで現在の状態を考慮し、優先すべき検査を選んでいくことも必要な場合があります。
当院ではそれぞれに合った健康診断内容を実施することも可能です。ご希望の場合は、お気軽にご相談ください。